「平坦地ゆえの水はけ問題と、愛犬と暮らすクローズ外構」
敷地の手前側を時間貸し駐車場として活用し、奥にご自宅を構える計画。「不特定多数の人が出入りするため、プライバシーとセキュリティを確保したい(クローズ外構)」、「愛犬が飛び出さないようにしたい」というご要望でした。
最大の課題は、道路から敷地奥まで高低差がほとんどないこと。通常の土間コンクリートでは水勾配(排水のための傾斜)が取れず、雨水処理に懸念がありました。
水勾配不要の機能床と、
安心を守るゲート設計

水はけの課題を「透水性コンクリート(ドライテック)」の採用で解決し、フラットでも水たまりのできない快適な足元を実現。
セキュリティ面では、コストとデザインのバランスを考慮し、化粧ブロックと木目調門扉を組み合わせたクローズ外構をご提案。商業スペース(駐車場)と居住スペースを美しく、かつ堅牢に区切りました。
施工ギャラリー
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プロのこだわり
デザインと排水機能を両立する床面構成
アプローチ中央には意匠性の高い石材舗装を施し、その両サイドに「透水性コンクリート」を配置。デザインを損なうことなく、アプローチ自体が排水機能を持つよう設計しました。
これにより、高低差のない敷地でも雨の日に水が溜まらず、快適な歩行を確保しています。

ペットガード付き伸縮門扉と人工芝
荷物の吊り上げ搬入の可能性を考慮し、上部に梁のない「伸縮門扉」を採用。愛犬の脱走を防ぐペットガード仕様です。
門扉の奥には人工芝の庭スペースを配置。ワンちゃんが泥汚れを気にせず走り回れる環境を整えつつ、施主様ご自身で植栽を楽しめる花壇スペースも確保しました。

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諦めかけていた「水はけ」と「デザイン」の両立
土地が平らすぎて水たまりができるのは仕方ないと諦めかけていましたが、提案してくれた透水性コンクリートのおかげで雨の日も快適です。
また、犬が外に出ないようにしっかり囲いたいけれど、圧迫感が出るのは嫌だというわがままも、化粧ブロックと木目調の組み合わせで上手くまとめてくれました。庭の人工芝で愛犬が楽しそうにしているのを見るのが日課です。
エクステリアプランナー
敷地の手前が貸し駐車場となるため、「公共性」と「プライベート」の境界線をどこに引くかが設計の鍵でした。
門周りは重厚感を出しつつも、コストパフォーマンスの良い化粧ブロックを選定。アプローチは「おしゃれにしたい」というご要望に応えつつ、機能面(排水)をクリアするために石材とドライテックを組み合わせるハイブリッドな舗装をご提案いたしました。花壇の植栽が育ち、緑が増えていく様子も楽しみにしております。

