庭を最大限に広く使う。
「階段レス」な門扉設置と目隠し
【ご相談内容】
築浅のお住まいで、「庭でのプライバシー確保(目隠しフェンス)」と「出入り用門扉の設置」をご希望でした。
最大の課題はスペースの確保。既存の階段をそのまま使うと庭が狭くなってしまうため、「階段は不要。段差があっても良いので、とにかく庭を広く使えるようにしてほしい」という具体的なご要望をいただきました。
【解決策】
通常なら階段を作る高低差でしたが、お客様のご要望通り階段を設けず、土留めのコンクリート壁で区切るシンプルな形状をご提案。
また、既存ブロックの解体範囲を必要最小限に留め、コスト配分を『空間の質』に関わる部分へ集中させることで、無駄のない最適なプランを実現しました。
施工ギャラリー
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工事の要点
出入り口部分の既存階段・ブロックを解体し、新たにコンクリートの仕切りを設置。あえてスロープや階段を作らず「乗り上げる」形にすることで、デッドスペースを排除し、お庭の土面を最大限広く確保しました。
「フェンス・扉・ブロック工事すべて込みでコストを抑えたい」というご要望に応えるため、全てを新しく作り直すのではなく、門扉設置に必要な部分のみを解体・補修する工法を選択。機能と見た目を維持しつつ、コストダウンを実現しました。
お庭の中へスムーズに入れるよう、門扉は内開き仕様で設置。目隠しフェンスと組み合わせることで、道路からの視線をカットしつつ、居住者様は自由に出入りできる快適なプライベートガーデンが完成しました。
エクステリアプランナー
『階段を作らない』という選択は勇気がいりますが、それによって得られる圧倒的な開放感と使い勝手を優先した設計です。
既成概念にとらわれず、お客様の暮らしにとって本当に必要なものだけを残す、本質的なリフォームとなりました。



